こんにちは!
雪山登山の領域に手を出したいけど、ちょっと怖くて一歩踏み出せていない、
ウィルフォワード映像クリエイターの小坂達広です。
前回の記事、「母の日にモノより思い出をやってみて思うこと」では、
山登りが嫌いが母が「登山にチャレンジしたい!」と決意して登山靴を買ってきたので、
母の日のプレゼントとして一緒に高尾山から相模湖へ縦走したというお話を書かせていただきました。
それから、約8ヵ月。
半年ぶりに実家に帰ると、母にある異変が・・・
本棚、DVD棚にならぶ登山コンテンツ
NHK「にっぽん百名山」のDVD・・・
全巻大人買いしたのだとか。
その他にも、鈴木ともこ「山登り始めました」という漫画。
登山関連のムックやガイドブック・・・
確かに、「2015年に家族で屋久島へいこう!」と、
前回の高尾山〜相模湖縦走の時に、母に提案したのは僕です。
しかし、ここまでハマるとは完全に予想外。
母の最近の楽しみは、仕事終わりに家についたら、
夜ご飯を食べながら、「にっぽん百名山」のDVDを視聴し、
寝る前に「山登り始めました」を読むことなんだとか。
ほんの8ヶ月前まで「山登りは嫌い!」と言っていた母よ、一体どうしたんだ。
正直、かなり驚きましたが、嬉しい誤算です。
僕が登山にハマったキッカケである屋久島。
ウィルフォワードの社員研修として、ひとつの家族として絆が試された屋久島。
その屋久島に、小坂家のみんなで登りたいという想いに共感してくれたことが嬉しかったのです。
しかも、よくよく話を聞いてみれば、
すっかり乗り気な母は、「屋久島に向かってのトレーニングだ!」と、
月に2日は丹沢方面の山、高尾山や陣馬山周辺の山を登っていたとのこと。
母の行動力に脱帽・・・
そんなこんなで、屋久島に向かって一直線の母。
さて、問題は父です。
運動不足で出不精の父をどうするか
現在、山形に単身赴任中の父は、
高校生の頃までは器械体操に陸上競技とバリバリの体育会系の男子だったものの、
仕事を始めてからはすっかり運動不足。
2014年の9月に山形に行ったときに試しに、
「来年、家族で屋久島にいこうよ!」
と言ってみると、案の定。
「いいよ、俺は」との返答。
ここまでは予定通り。
さて、カウンセリング、スタートです!
父に、屋久島に行きたいと思ってもらうおうと、
山登りの楽しさ、家族で屋久島に行くことへの想いを全力で伝えようと思ったその瞬間!!
先に口を開いたのは父でした。
「かあさんから「来月、吾妻山(山形南部にある名山)に登ろうよ!」とメールが来ている」
グッジョブ、母。
この機を逃してはもったいない!
とにかく、既成事実を作って、その気にさせてしまえばいいのです。
というわけで、父と一緒にスポーツ用品店へ向い、登山靴を一緒に選ぶところからスタート。
形から入るということで、先にグッツを揃えてしまえば、大抵の人間はやる気になるものです。
何足か試した後に決定し、レジに持っていくその時。
「じゃあ、この登山靴は俺からのプレゼントってことで」
これはきた。「人生におけるキザなセリフトップ10」には入るであろうかっこよさ。
遠慮するだろうか、それとも喜んでくれるだろうか。
ドキドキとワクワクが入り混じる・・・
どうだ父よ!!息子は成長したぞ!!
心の中で勝手にテンションのあがる僕に、父は一言。
「なぁんだ、それならもっと高いの選ぶんだったな(笑)」
どこまでも父らしい。
これでいいのです。
内心では、心から喜んでくれていたのが感じられました。
意外だったのは、帰宅後に父が改めて登山靴をはいてみたときの一言。
「たつに買ってもらった靴で頑張って登るよ」
父が、自分の気持ちを正直に伝えてくれるなんて、
これまでの25年間を振り返っても片手で足りるくらい。
照れくさいような、むず痒いような気持ちになりましたが、
心から嬉しい瞬間でした。
吾妻山に登った両親。そして、屋久島へ
2014年9月後半。
実際に両親は標高2035メートルの吾妻山に二人で登りきりました。
登山を終えた父から電話がありました。
「大変だったけど、風景が綺麗で楽しかったよ。登山靴ありがとうね。」
こうして、屋久島登山へ向けて最大の壁であった
「父が登山へ対して前向きになる」
という部分はクリアできたのでした。
今年の正月には、家族で集まり、
みんなのスケジュールをあわせ、6月に屋久島に行くことが決定!
万感の思いです。
小さいころは親孝行なんて考えもしませんでしたが、
働くようになってから、何かできることはないかと考えだしました。
しかし、何からはじめていいのか分からない中で見つけたものが、登山。
登山中は、歩きながら最近の事や、今後の事なども話せますし、
登頂という目的に向かって一緒に協力したり、
山に行くこと自体がちょっとした旅行にもなります。
山登りが好きであれば是非オススメしたい、親子登山。
みなさんもチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
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