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親孝行2015.01.15 Thu

台湾でウェイトレスに変装して、母に誕生日サプライズをしてみたら、倍返しされた。(岩崎理加)

二十歳のときにした親子の約束

皆さん、こんにちは!
ウィルフォワードの映像クリエイターの岩崎理加です。
私には二十歳のときに母と約束したことがあります。

それは「母の誕生日は一緒に過ごす」ということ。

そんな約束をしてから毎年、母の誕生日にはお祝いの食事をしたり、温泉旅行に行ったりして、しあわせな誕生日を一緒に過ごしていました。

しかし、去年の7月から、母は母国である台湾に帰国。私は東京で一人暮らしを始め、遠距離親子状態。さらに、母の誕生日がある12月には、色んな仕事や会議が予定されていて、さすがに今年は会えなそうだとお互い暗黙で諦めていました。

けれど、徐々に募っていく母への想い。
そして、生まれて初めての一人暮らしで痛感した家族の大切さ。
もう約束うんぬん置いといて、どうしても母に会って、誕生日を祝いたかった。

ということで、年末の忙しい時期に台湾に帰国することを決意。
すぐに台湾行きの航空券をとって、母の誕生日の前日に台湾に帰ることに決めました。

ですが、帰国することは母に秘密で…

兄妹で母への誕生日サプライズを計画

母を驚かすために内緒で台湾に帰国することを兄に相談したところ、面白いことが大好きな兄は、私の話を聞いた途端、サプライズの企画をバージョンアップ!

なぜか、母の誕生日を祝うレストランで、私がウェイトレスに変装して、母を驚かすという計画に発展(笑)

そして、12月19日。
母の誕生日の前日に台湾に到着。

その夜に、母へ誕生日のメッセージをLINEで送ると、12秒のこんなボイスメッセージが返ってきていました。

“理加、今年は一緒に過ごせないのね。

すごくつまらないわ。

じゃあ、身体に気をつけてね”

元気のない母の声に居たたまれなくなり、思わず台湾にいることを伝えたくなりましたが、心を鬼にし、沈黙貫徹。

翌朝、サプライズのため、母の誕生日を祝うレストランへ早めに移動し、到着したのは、台北信義區にあるニューオリンズ風のお洒落なレストランでした。

お店に迷惑じゃないかしら、、、
ウェイトレスの制服はどうやって借りるんだろ、、、
料理を運ばせてもらえるかな、、、

お店のお洒落な雰囲気に、色んな不安と疑問が湧き上がる中、お店の人に挨拶をすると、なんと、そのレストランのオーナーが、兄のお嫁さんの元担任の先生だということで、全面協力をしてもらえることに!

早速、ウェイトレスの制服を貸してもらい着替えて、店の奥で待機。
緊張しながら店の入り口を眺めていると、母と祖母がお店に到着。
半年振りに目にした懐かしい母の姿に感動と緊張が溢れ、変な汗が止まりませんでした(笑)

そして、親戚がそろい始めたところで、偽ウェイトレスのサーブ開始。

では、サプライズの続きは動画でどうぞ!!

台湾でウェイトレスになってみた。(母への誕生日サプライズ in 台湾)

 

 

(ウェイトレスが何で席に座ってるの?)

 

(えっ、もしや…)

 

理加ちゃん!?

どやぁ!笑

 

ということで、無事、サプライズ成功(笑)
兄夫婦とレストランの皆さま、本当にありがとうございました!

しかし、実を言うと、半年ぶりの母との再会もあって、緊張してしまい、サプライズ当日は母とあまり話せなかったんです。

台湾で早めの年越し休みを過ごすこと6日間。
母とゆっくり話せるようになったのは、帰国日当日でした。

夕方の帰国便までの時間、母と二人で、よく行っていたベジタリアン食堂でランチをしたり、空港でツーショットを撮ったり。実は、サプライズよりも、そんな何気ない時間にすごく心が満たされていました。

けれど、幸せな時間ほど早く過ぎるもの。
空港まで見送りにきてくれた母と束の間の時間を惜しみながら、日本へ帰国。

めでたし、めでたし…

と話を締めようと思っていたのですが、実は今月、その続きとなる出来事がありました。

母からの倍返しサプライズ

それは、台湾から日本に戻り、1ヶ月も経っていない1月13日の夜のこと。

台湾にいる母とは、いつもLINEでやりとりをしているのですが、日本で一人で生活していることを心配させないように、母には不安や悩みをほとんど伝えていませんでした。

けれど、色んなことがあり、もう耐えられないほど落ち込んでしまったとき、衝動的に母に電話を掛け、自分が辛い状態なんだと伝えてしまったんです。一番、心配を掛けたくない人に心配をかけたことに後悔しながら、その夜は眠りにつきました。

そして、翌日14日の夜、掛かってくるはずのない日本に置いてある母の携帯電話から着信履歴が。不思議に思って、折り返してみると、電話に出た母から信じられない言葉が告げられました。

「日本に帰ってきたよ。大切な娘が落ち込んでるんだから、当然でしょ」

辛くてしょうがないと、母に弱音を伝えてしまってから、たった24時間。
私が電話をした13日の夜、母は心配で寝られず、翌朝すぐに航空券を予約して、文字通り、日本に飛んできてくれたんです。

サプライズ返しと言わんばかりに、日本で再会した母は笑いながら私を抱きしめてくれました。
寝られないほど心配させてしまった申し訳なさと母親の大きな愛情に、もう感謝しかありません。

大きすぎる母の愛には一生、勝てませんが、今年も来年も、母との約束を笑顔で守れるように、前を向いて歩んでいきます。

谢谢妈妈,我爱你!

□□□台湾プチ情報□□□

Nola Kitchen 紐澳良小廚
サプライズ協力をしていただいたのは台北の信義區にあるレストラン Nola Kitchenさん。ビールによく合うスパイシーな料理や名物のブリオッシュ・ベニエが美味しかったです。砂浜のガーデンがあり、子どもを連れて楽しめますよ!台湾に訪れる際には是非!

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