ウィルフォワード代表の成瀬が社内勉強会で「ウィルありきのライフマネジメント」について話した内容を元に記事にしています。
全ては自分の選択
成瀬「みんなは今の世の中の一般的な働き方についてどう思うかな?」
「毎日残業続きで自分の時間が全然取れない」とか、「毎朝満員電車に揺られてうんざりしている」とか、「休日はどこも混んでいてせっかくの観光が台無しだ」というような悩みを抱えている人は多くいると思いません?
おそらく毎朝満員電車に揺られることを幸せに感じる人はいないだろうし、毎日残業したいと思う人も、わざわざ混んでいるところに行きたいと思う人もいないと思う。
でも事実として、こういうことに対して嫌だなと思ってストレスを感じながらも、それに対して何も行動を起こすまでに至らない人がほとんどなんだよね。
ここから抜け出すには、まずこれらの悩みは全て「自分で行動を選択した結果だ」ということを認識する必要がある。
人生は選択の連続であり、その結果が今の自分なんだよ。
「会社が・・」、「社会が・・」という人がいるだろうけど、その環境を選んだのも、その環境にたどり着く自分になったのも自分の選択の結果の積み重ねなんだよね。
タイムマネジメントとライフマネジメント
そこで質問。今、自分がしている行動は、本当に自分がなりたい姿を達成することに向かっていますか?
人生で何を成し遂げるか、という類の話に「タイムマネジメント」という言葉が出て来る。タイムマネジメントとは、ざっくり言うと仕事を効率的に進めるためにやるべきタスクを細分化して、所要時間を出し、いつまでに何を終わらせるかを決め、それが終わるように筋道立てること。
一方、タイムマネジメントよりもう少し大きな概念で「ライフマネジメント」という言葉がある。ライフマネジメントとは、「自分の人生でどうなりたいか」というゴールがあって、それを達成するための道筋を立てること。
この二つは似ている。ただ、人生の目的という大きなゴールを意識しているかどうかという点で結構違う。
自分のなりたい姿に向うための意義付け
人生の目的と言うと、「わからない・・・」って人が多いだろうね。もう少しイメージしやすいところで「自分のなりたい姿」でも良いかな。「「自分がこうなりたい!」って姿。これを意識して、目の前のことに取り組むのか、考えずに与えられた目の前のことに取り組むのかはかなり違う。
自分が望むか望まずかに依らず、自分のなりたい姿があるなら、目の前のことをどうやれば、自分のなりたい姿に近づけるかという視点が持てる。仕事は意味づけで全くその姿を変える。
例えば、「料理作ってくれない?」ってお願いされたとする。「(自分は料理人になりたいから)美味しい料理を作ろう!」と思うか、「(自分は人を喜ばせる人になりたいから)みんなが喜ぶような食事の時間をつくろう!」と思うか、こじつけっぽいけど、どう思ってやるからで結果的に得られるものが変わってくる。その時々の行動の積み重ねによる日々の成長は全然違ってくるよね。
仕事は与えられることの方が多く、必ずしも自ら選択した仕事だからやるわけではない。それが自分で自ら望んだものじゃなかったとしても、どれだけ自分で意義付けしてやれることが大切だよね。
意義付けよりももっと大事なこと
だからと言って、何でも意味づけをすりゃ良いって問題ではない。もっと大きな根幹の部分で違った方向に進んでいたとしたら、枝葉の意義付けはかなり苦しいこじつけになってくる。
だとすれば、人生の根幹の部分をみていく必要がある。「仕事」という領域でのタイムマネジメントを考えるだけではなく、「人生」という大きな視点でライフマネジメントを考えていく。
仕事は仕事、家庭は家庭、趣味は趣味と切り離して考えるのはナンセンス。全て自分の人生の重要な要素として管理していくべき。
ライフマネジメントで考える時間の使い方
自分が望む人生はそこに向う選択の先にある。その選択を知らず知らず自分の手から手放してしまっていることがある。例えば、「土日は仕事は休みだから仕事はしない」というのは自分で選択したことかな?おそらく、ほとんどの人が社会(会社)が決めた常識に従うのみで、自分で意識して選択したという人は少ないのではないだろうか?
自分で望む人生に向うために必要だと思うなら、週7日働くかもしれないし、週3日働くかもしれない。自分のなりたい姿に近づくために土日も働いて平日に仕事から離れた方が良いと考えるならそうすべきなんだよ。仕事なのか趣味なのかわからないものが重要かもしれないし、1日の中で仕事と家庭の時間が入り乱れるかもしれない。仕事という範囲だけではなく、もっと大きな視点で考えていけば、必然的に、意識して選択していなかったことで変えた方が良いことがたくさんでてくる。
社会の常識として押し付けてくるルールっぽいものに流されちゃいけない。それに従うとしても、自分で選択しているという意識をもち、かつそこにちゃんと意味付けをしなきゃいけない。まずはそういう考え方をすると、だんだんと見えてくることもある。
僕たちは、仕事のタイムマネジメントをするのではなく、ライフをマネジメントしなければいけない。そして、自分の人生の目的地にいくために時間をどう使うか。目先のタスクを処理するためのマネジメントをするのではなく、人生の目的地への道筋を達成して行くためにマネジメントしていかなければいけない。
せっかくウィルフォワードのような自由な組織にいるんだから、自分のライフマネジメントをして、人生の目的地にたどり着く仕事のやり方をして欲しい。そして、そんな人を増やしていきたいね。