
2022 年9 月22 日
都内某所
今日は僕のために集まってくれて
センキュー
33歳になった
小坂達広(たっちゃん)です。
まぁ、32歳になったわけだけど
まるで10年間を
すっ飛ばしてきたような気持ちだぜ
まずは、
こんな俺を産んでくれた
パピーとマミーに
感謝の気持ちを伝えさせてくれ
センキュー
まぁ、俺はみんなの予想通り
こうやって
映画監督として成功したわけで
なぜ、成功できたかって聞かれても
シンプルに才能だからさ
与えてくれたパピーとマミーに
センキュー
って感じで終わりなんだけど
まぁ、それじゃああまりにも
「おい、つれないぜベイベー」
だと思うからさ
今日はその成功の秘訣とやらを
ちょっと話しちゃおうかって思ってるぜ
俺は10年前
株式会社ウィルフォワード
ってとんでもない会社にいたのさ
超ロックでファンキーな会社でよ
今でも今年のことのように思い出すぜ
どんなことがあったかって?
そうだな・・・
色々とありすぎたぜ
特に仲間の誕生日は超ロックでよ
仲間のために
イラストを書いたり
歌を歌ったり
謎解きを作ったり
映像を作ったりしたぜ
俺も仲間のために鳥取まで
夜行で撮影に行ったぜ
撮影のために会議さぼったから
怒られたけどな
まぁ、バレないように
言い訳はしなかったぜ
男らしいだろ?
でよ
俺の誕生日もきたわけ
まぁ、期待するなって言っても
何かあると思うじゃねーか
それでよ
9月22日の0時になったわけよ
ところがどーよ
何も起こらないの
お楽しみはとっておきって
やつだと思ってよ
今か今かと待っていたんだけどよ
何も起こらねぇのよ
何もねぇはずはねぇからよ
今頃慌てて
何か準備しているのかなと想像したぜ
きっと社内一のチャラ男にして
上っ面カインドネスの教祖
川崎和将(カズ)さんは
合コンを切り上げて
駆けつけてくれているんだろうな
九州から大学を休学して
飛び出してきた
人一倍仲間想いで泣き虫の
尾方里優(りゆ)は
男の誘いを断って
駆けつけてくれているだろうな
映像クリエイターとして
共に高め合い認め合っている
岩崎理加(りか)は
死んでも階段を使わないだろうから
エレベーターを使って
駆けつけてくれているだろうな
ソーシャルメディアを使いこなし
社内・社外のプロジェクトを
推進しまくる
田中健人(けんと)は
浮気がバレた修羅場を抜け出し
駆けつけてくれているだろうな
いつまでたっても
ヒーロー見習いだけど
俺をウィルフォワードに巻き込んだ
山本翼(つばさ)は
着替える間も惜しんで
駆けつけてくれているだろうな
10年後は
日本を代表するウェブクリエイターと
言ってはばからず
誰のボケにもやさしく応える
大島早貴(さき)は
俺のためにドM を磨いて
駆けつけてくれているだろうな
実家が高円寺の銭湯で
コミュニティ作りのスペシャリストな
平松佑介(ゆうすけ)さんは
福島に行っても抜け出して
駆けつけてくれているだろうな
超可愛いんだけど声はおっさんっぽくて
それでいていつもみんなに気がつかえる
吉池夏実(なっちゃん)は
俺のために美を磨いて
駆けつけてくれているだろうな
社長というよりは兄貴のような存在で
いつも天才的なアイデアを出しまくってる
成瀬拓也(なるせ)さんは
休憩時間も十分に取らずに
駆けつけてくれているだろうな
おいおいまさかのまさかだぜ
もしかして
俺の誕生日を忘れて
寝ちまったんじゃねぇかって心配したぜ
あんなにヒヒヒヒャーーーとか
オフィスなのにバカみたいに
俺がはしゃいでいたのを見守っていた
カズさんが
駅のホームで寝ちまったのか?
俺のアシタカのモノマネが
セクシーで好きだと言ったいた
りゆも
飲み屋で寝てしまったのか?
悪夢を見ながらも
暑中見舞いを作り続けてきた
りかも
酔いつぶれて寝ちまったのか?
夜の五反田にまた行きたいね
と話していた
けんとも
オーバーヒートして寝ちまったのか?
ハッピーマイレージ不良編、
ウイルスフォワードなどなどの
数多くの伝説的な作品を一緒につくった
つばさも
風呂で寝ちまったのか?
ヌメヌメ族とサラサラ族で
あんなに分かり合えた
さきも
満たされすぎて
よだれを垂らしながら寝ちまったのか?
「夢を共に叶えよう」と
いつも将来のことなど相談にのってくれた
ゆうすけさんも
あったかい布団で寝ちまったのか?
俺のつくった映像を
観た瞬間に惹きつけられて
ウィルフォワードの一員になった
なっちゃんも
犬と一緒に寝ちまったのか?
感動的な映像から
おバカな映像まで
数々の映像を一緒に創りあげてきた
なるせさんも
出しきって寝ちまったのか?
でもよ
思ったのよ
あいつらが俺を無視するはずがないって
いや、きっとこれには深い意味がある
いや、ないと洒落にならないでしょって
そしたらよ
願いってのは叶うもんでよ
きたわけ
こいつらバカじゃねぇのかって
写真を撮りやがってよ
こんなのに時間かける暇があったら
仕事しろよって言いたくなるような
俺への気持ちのこもった
プレゼントってやつがよ
くそぉ
目に汗がしみて
前が見えないぜ
まぁ
そこからの10年ってのはよ
今度の機会に話すよ
でもよ
これだけは言っておくぜ
俺のことを
こんなにも愛してくれている
仲間がいてよ
俺の夢を
自分の夢のように信じてくれる
俺もそいつらの夢を
自分の夢だと思うわけよ
最高だぜ
最高だぜ
最高だぜ
最高だぜ
バカヤロー
泣いてねぇよ
くそぉ
最後に一言だけ言っとくぜ
センキュー
オメェらの愛情受け取ったぜ!