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愛の文化2016.10.19 Wed

平松、ウィルフォワード辞めるってよ

平松佑介、卒業

2011年8月8日に設立された株式会社ウィルフォワード。

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(創業当初、社員の家族を招待してお茶会を開いた時の様子)

創業メンバーの一人である平松佑介(以下、平松)が2016年10月10日をもって株式会社ウィルフォワードから卒業した。

「ウィルフォワードという生き方を辞めるわけではないんだよな」と言う平松には卒業という言葉は似合わないが、株式会社ウィルフォワードからは離れて新しい職場で新しい人生をスタートさせる。

次の仕事場は「銭湯」。
平松は杉並区高円寺に80年つづく銭湯「小杉湯」の長男。

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ウィルフォワードを立ち上げる前から漠然と「いつかは小杉湯を継ぎたい」と言っていたその「いつか」が来て、実家の事業を継ぐべく新しい人生を歩み始めるということになる。

平松は「両親が好き」、「平松家が好き」、「小杉湯が好き」と事あるたびにいたるところで語っていた。それが故にウィルフォワードの仲間に限らず、共に汗したクライアント企業の人たちからもいつの間にか「銭湯を継ぐ」ことを応援されていた。

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WILLと向き合う

そんな平松の「銭湯をやると決意した一番の理由」は自分自身のWill(ウィル=志)と向き合ってきたことだと言う。

「これまで5年間の中で、何度もWill+(ウィルプラスと呼ばれる「自分の将来の有りたい姿、していきたいこと、まさにWill(志)を仲間にプレゼンテーションするワークショップ)を繰り返す中で自分のWillに誠実にまっすぐに進みたいと思うようになった。自分の志を知ってくれている人が次々に生まれ、自分の志を応援してくれる人たちの存在が大きかった」

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また、2016年ウィルフォワードが掲げたキーワードの一つが「卓越(たくえつ)」だった。平松は「自分は何の分野で卓越するのか」と繰り返し自分に問いかけたと言う。

ウィルフォワードの仕事を通して、コンサルティング、ファシリテーション、マネジメントといったビジネススキルを伸ばす機会にも恵まれた。しかし、それらのどの分野にも自分より上と思える存在がいた。

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そして、辿り着いたのが「銭湯」だった。「銭湯を継ぐ」と「銭湯を継ぐために外で力を付ける」の間を何度も行ったり来たりしながら何十往復かして、「いつか」の時は「いよいよ」となった。

心に刺さった娘からの一言

とは言え、ウィルフォワードは大好きで、ウィルフォワードを通して出会った人たちは本当にかけがえのない存在。そんな佑介の背中を推したのは2人の娘だった。

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ある朝、ジャケットを着て家を出ようとする佑介の背中に娘は言った。
「お父さん、仕事に行かないで」と。

思い切り後ろから殴られるような衝撃の一言。「父親が仕事に行く。」は当たり前のことだと思われているが、実家が家業をしている家の子どもにしてみれば、父親は「帰ってくる存在」ではなく、「家に帰るといてくれる存在」である。

だから銭湯を営んでいた両親に育てられた平松にとって、自分の子供に対して「おかえりなさい。」と迎える父親でありたかった。

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家族を支え、銭湯に人生を懸ける

これらが重なり、平松佑介のウィルフォワードでの取り組みは5年と2ヶ月2日をもって、舞台を銭湯へと移すこととなる。長女の誕生日でもある10月10日(銭湯の日 *1010)に一歩踏み出すあたりもなんとも平松らしい。

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平松が目指すのは「これからの時代の銭湯のあるべき姿」。まだ何をやれば良いのか鮮明に見えているわけではない。突拍子もない変革めいたことではなく、地味でスポットライトのあたるようなことではないかもしれない。それでも自分が育ち、自分の家族を支え続け、これからも自分の家族と共に歩むであろう「銭湯」に自分の人生を懸けたいと願う同志。

その同志の願いを応援し続けるのもウィルフォワードの家族にとっても人生の喜びである。

人には持って生まれた才能や境遇、いうなれば宿命や運命があるだろう。その中から抗えど導かれる自分の山。正解はわからずとも「自分にしか登れない山だ」と思える山に出会えること自体がきっと幸せなのだろう。

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文責:成瀬拓也(ウィルフォワード代表)